通っていた中学校の2つ上の先輩に、とても可愛い女の子がいました。入学式の時、たまたま廊下ですれ違ったのが初めての出会いだったのですが、思わずキュンと胸が高鳴ったのでした。まさに一目惚れだったのです。
しかし、2つも学年が違うとなかなか校内で会うことも無く、たまに会っても挨拶をする程度で距離を縮めることはなかなか出来ませんでした。
そんな中、私が体育祭のクラス代表で応援団をする事になり、組ごとの顔合わせをした際、偶然にも副組頭になっていたのは憧れていた先輩だったのです。
ここで一気に話す機会が増えました。色々な話をして名前も覚えてもらえたし、応援練習の時は正直先輩のことしか目に入っていませんでした。
そして、あっという間に卒業式を迎え、私は式の最中号泣しっぱなしでした。先輩の卒業証書授与のシーンが、未だに頭の片隅に残っています。
卒業式の後、最後のお別れを言おうと先輩のところに行った時、3年間胸に付けていたネームプレートをもらうことが出来たのです。嬉しさのあまり再び号泣してしまい、先輩に笑われましたけど。
あの時もらったネームプレートは、大切に棚の中にしまってあります。あれから数十年、私は今でもやっぱり年上の女性に恋します。